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2017年11月25日、天王洲銀河劇場にて、舞台「何者」の幕が開いた。

出演者は6人。阿部顕嵐くんを主演に掲げ、美山加恋ちゃん、長妻怜央くん、鈴木勝大くん、宮崎香蓮ちゃん、小野田龍之介くん。

 

れおくんが外部舞台に出演すると知ったのは、9/11のこと。仕事が忙しくてそれなのに上司に飲みへ連行された日で、落ち着いて携帯を開けたのは夜22時を回った頃だったなあ。ぜんぜん実感がわかなくって、ぽやぽやした気持ちで「おめでたいなあ」なんてツイッターに呟いたりして。

 

10月下旬から始まったらしい舞台稽古。ほかの俳優陣の方々がSNSにてこまめに情報発信をしてくださって、カンパニーの様子とかチームの一体感を事前に知ることができてうれしかったしありがたかった。

あらんくんとれおくんもこのカンパニーの一員として舞台に立つんだなって実感できたのは、小野田くんがあらんくんとれおくんの顔にスタンプを押した全員集合写真を拝見したとき。稽古にいることはもちろん頭ではわかっていたのだけど、なんとなくまだ実感がなくてふわふわした気持ちでいっぱいで。「今日もお稽古かな〜がんばってるかな〜〜」って思っていたけど、なんだか別世界の話のようで。だけど、長く伸びたピースの指がれおくんの存在をわからせてくれた。あのお写真を見たら、この仲間たちに囲まれて、毎日必死に台本を真っ黒にしながら稽古に励んでいたんだろうなあ…ってようやくわかるようになってきた。案の定、れおくんは台本に事細かにメモを取りながら稽古していた。ひとつも聞き漏らさないように、言われたことはちゃんと復習できるようにとメモを取るところ、れおくんらしいなあって思う。れおくんの驚異的な吸収の良さはそんなところに現れている気がする。そんな一生懸命なところがとてもとても好きだ。

 

初日である11/25は、Love-tuneの初めての単独ライブ「Love-tune Live 2017」初日のようなお天気で、雲一つない晴天。まるでこの舞台の幕が開くのを祝福するような天気だった。

 

初めて入る銀河劇場。とても綺麗で階段が洒落ていて、まるでこれから王子様に会いに行く錯覚に陥る。(実際に王子様だけど) パンフレットを無事購入し、いよいよ座席へ。チケットが来た時点でとんでもない席だっていうのはわかっていたけど、座ってみたら思っていた以上に近くて、舞台の床とわたしまで50センチくらいの感覚。ヤバイ、近い。自分の死を覚悟した。幕が降りているのかと思いきや、舞台がむき出しの状態だったのでそこは拍子抜けだった。幕が上がってれおくんが舞台上に現れたら泣く、とか言ってたけどそれは叶わぬ夢となった。次だな、次!(笑)

 

 

面接シーンから始まる今作。同じシーンが始まりと終わりにあるのだけど、始まりは拓人くん(あらんくん)が後ろ向き、終わりは拓人くんが客席を向いているのがいいなあと思った。あの身体の向きとBGMの違いで拓人くんの心情の違いを表しているんだろう。演出としてまんまと嵌められている。

 

隆良くん(れおくん)の登場シーンが座った位置のど真ん前でびっくりしたな〜。凛とした表情をして分厚い本を持つ彼は、長妻怜央くんではなくて宮本隆良くんだった。話し方も発声も立ち姿もどっしりと座った目も、ぜんぶ隆良くんだったよ。普段のれおくんなら発しないような言葉を台詞としてすらすら話していて、わたしの知ってるれおくんじゃないと思った。何を知っているのと思うし、何にも知らないんだけどさ。

 

公演を重ねる毎に、隆良くんに感情が色付き始めていた。初めの方の公演に感情がなかったと言いたいのではなくて、感情がダイレクトに観客側に伝わるようになってきた。最初は身振り手振りで感情を表現することが多かったけど、後半回はそれが少なくなっていたように思う。「俺は、俺で生きていたいから」の胸をトントンする仕草から腕を上げる一連の流れが大好きであれが無くなったのがめちゃくちゃ寂しかったんだけど、それもそういうことだと思っていいかな?いいよね?本をテーブルに叩きつける時とかも公演を重ねる毎に荒々しさが増した気がしたし、鼻で笑ったり嘲笑したりする「嫌な奴」っぷりがどんどん板についていて、役とアイドル長妻怜央とのギャップにまた驚かされた。

 

わたしはれおくんの「静」のお芝居がめちゃくちゃ好きだって気づけたことも発見だった。台詞がないときのお芝居。たとえば、ラストの理香を慰めながら部屋を出ていくシーンでの拓人を睨みつける目線とか、光太郎が面接を受けたと話したときの驚きと焦りが入り混じった表情とか。本を読むときの身体の傾け方なんかもそうだ。前から演技が上手な人だとは思っていたけど、予想と期待をはるかに超えていた。こんなにナチュラルに自然なお芝居ができる人だったんだっけ…舞台だから身振り手振りを大きく表現することはもちろんあるけれど、台詞がないときにその場にいる1人としてのお芝居がめちゃくちゃ好きだったなあ。どこを見ているのかはっきり分からない目線とかも隆良くんっぽくて好きでした。(メガネのおかげかもしれない)

 

それでもダンスはやっぱりれおくんで。ダイナミックな動きが得意で、それを舞台の中で存分に生かしていただいているのは感謝以外の何ものでもない。(何者ではない) OPで5人で踊るのがめちゃくちゃ好きだったんだけど、あのれおくんのダンスは何がいいって表情がいい。下手側のBOX席から観劇したときにはっきり見えたあの表情をわたしは忘れない。顔を歪ませて、苦しくて、踠くのがしんどくて、手を伸ばしても届かない内定。悩んで葛藤している若者の気持ちをすぐに汲み取れた。表情で踊るってこういうことなのかなって思った。 ロンダートとかブレイクダンスみたいに得意でやらせてもらったであろうものから、社交ダンスみたいに始めて挑戦するであろうものまで、ダンスの幅が広くて、そのどれもが魅力的で。振り付けしてくださったTAKAHIROさんありがとうございました。

 

就活サイトがオープンすると…のくだりからスーツを着始める4人に対して、1人だけジャケットを掴んで投げ捨ててダンスが始まるのもほんとうに堪らなかった。拓人vs隆良の構図がグッときたし、それぞれの熱のこもった気持ちのぶつかり合いが見ていて苦しかった。舞台上で追い込んだり追い込まれたり。「Stand up 立ち上がれ〜」のところからは完全に隆良くんは他の4人に見下されて、自分の困惑とか迷いが全面に顕れて、スーツを投げ捨てて踊りを放棄するんだけど、その様もたまらなかった。隆良くん以外が1列になって前で踊ってるその後ろで片足立てて座る隆良くんもとい長妻怜央くん、脚長すぎて改めてびっくりする。

 

舞台設置をするれおくんがかわいくて大好きだった。自分がこれから乗る台をグッグッて押して足場確認してるのとか、音楽に合わせて舞台設置するのとか、そこはかとなくジャニーズJr.みを感じた。だけど、舞台から捌けるときも台を飛び越えながら帰ったり、感情を爆発させた後は荒々しく帰ったり、舞台にいるときはずっと「宮本隆良」だった。

 

彼女持ちの隆良くん。あまり恋愛要素はないけれど、時々見せる表情とか手を繋いだり自分のほうに引き寄せたりする動作から彼女を想う気持ちがヒシヒシと伝わってきて、こんなふうに穏やかに愛されたいと願ってしまった。かっこわら。綺麗に伸びる指も長い腕も困ったような視線もすごく好きだった。何より顔がかっこいい…

 

カーテンコールの時はいつも、観に来たお客様をまんべんなく見てくれるれおくん。上のほうもちゃんと見てくれるね。隆良くんを演じているときは見れない、れおくんらしいキラキラの笑顔を見ることができて幸せでした。毎公演終わったあとの達成感に満ち溢れた顔を見るのがとても楽しみでした。初日のれおくんのニーッとしたいつもの屈託のない笑顔が今でも忘れられないです。千穐楽、舞台上で口を開いた長妻怜央くん。れおくんが話すと自然に雰囲気を持っていけるのもれおくんらしくてだいすき。挨拶のときに「新鮮」という言葉が2連続で出てきたから、れおくんにとって何者という現場は何もかもが目新しくて刺激的だったんだろうなって。そんな経験ができたれおくんは恵まれてるんだなあと改めて感じたり。その挨拶の中に唯一出てきた名前が丸尾さんでした。舞台の基礎の基礎を教えてくださった丸尾さん、ほんとうにありがとうございました。きっと丸尾さんから教わったことをこれでもかと吸収して、それをどんどん生かしていけるのが長妻怜央くんです。これからも期待していてください。絶対絶対、彼は大物になります。

 

まだ担当と名乗り始めてから半年程度で、れおくんにとっての大きなターニングポイントであろう場所に立ち会うことができたことはファン冥利に尽きるなあ。ありがたい気持ちでいっぱいです。舞台を見るために足繁く劇場に通ったのも初めてだったし、れおくんがここに立たなかったら縁なんてなかった劇場だったと思う。こうやってたくさんの初めてをくれるれおくん、やっぱりあなたのことが大好きで、ずっと応援できたらうれしいなって気持ちでいっぱいです。見れば見るほどおっきくなってくれおくん、これからもがんばる姿を見ていきたいです。

 

書きたいことはめちゃくちゃあるけど、やっぱりどの現場に行ってもれおくんがだいすき!素敵な舞台を見せてくれてありがとう!次のお仕事はなんだろな〜!あ〜!楽しみだ!!!

 

 

 

 

 

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